バリ島で出会ったスパに感動 脱サラした名物女社長…渋谷スパ爆発

　東京・渋谷区の女性専用温泉施設「シエスパ」で女性従業員３人が死亡した爆発事故で、警視庁は運営会社など関係先計１０か所を一斉に捜索し、刑事責任追及に向け事故の全容解明を進めている。

　事故当日の会見で涙ながらに謝罪した「ユニマットビューティーアンドスパ」の宮田春美社長（３９）。事故から一夜明けた２０日は犠牲者の遺族へのお見舞いや警視庁による同社の家宅捜索の対応などに追われた。大事故を起こした「シエスパ」の女社長とはどんな人物なのか。

　「ユニマット―」側は「社長の経歴について個人情報になりますので当社ではお答えしかねます」と詳しい経歴は明かさなかったが、宮田社長は、青山女子短大英文科を卒業後に新聞社や外資系コンサルティング会社を渡り歩いた。在職中に東南アジアのリゾート地、バリ島で味わったスパの数々に感動し、日本国内で事業化を模索し始めたという。２００３年に脱サラし、４００万円を元手にゲルマニウム温浴サロンを開店した。

　０４年には東京と千葉で岩盤浴店チェーンを展開する「ステラ」（本社・東京）の社長に就任。岩盤浴ブームに乗り、成功を収め、ほかにも「ブルブルマシーン」と言われるダイエット器具や美容系サプリメントの販売などの事業にも手を広げている。

　昨年１１月に「ユニマット―」の社長に就任。女性客中心のスパ施設という新たな発想が受け、他店舗のコンサルティング業務も請け負うなど精力的に活動。業界内では「はるりん」と呼ばれる名物社長だった。

スポーツ報知 - 2007年6月21日

岩盤浴